外貌の醜状障害による労働能力の逸失、子供の逸失利益について

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外貌の醜状障害による労働能力の逸失、子供の逸失利益について

交通事故でのケガは痛みや身体を動かすことに障害が出るものの他、
顔をケガして傷跡が残る場合の、損害もあります。
容姿についての損害を外貌(がいぼう)の醜状(しゅうじょう)障害といいますが、
今回は外貌の醜状障害による
労働能力の喪失の扱い、裁判例などを説明します。

 

顔に傷跡が残る場合のその損害が、
労働能力にどれだけの喪失を与えるかという考え方ですが、
性別、年齢、職業など個々人のおかれた状況によって
その損害の大きさは異なると考えられ、
裁判でもそのような扱いをされる傾向にあるようです。

 

自賠責保険の後遺障害等級は、労災のものを参考にしている

後遺障害が残ってしまった場合に、
裁判所が慰謝料や逸失利益の損害額算定の基礎としているのは
自賠責保険における等級認定表ですが、
その自賠責保険の後遺障害等級は、労災のものを参考にしていて、
労災での後遺障害等級は、工場での作業にどれぐらい影響が出るかを
想定して作られたという経緯があり、
外貌の醜状障害による労働能力に影響はないとして、
逸失利益が認められないと判断される考え方となる場合もあります。

 

厚生労働省HP 障害等級の認定基準
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousai/syogai.html

 

外貌の醜状障害に関する障害等級認定基準について
詳しくはこちらご参照ください。
外貌の醜状障害に関する障害等級認定基準について

 

ですから、すでに仕事についていて、
その仕事に影響が出ない場合は、
顔に傷が残っても動作に影響がなく、
労働能力はまったく喪失しないと考えることができ、
労働上の逸失利益の損害が発生しないと考えられうるようです。

 

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外貌の醜状障害の損害についての裁判所の判断の傾向

とはいえ、仕事は工場での作業以外で、
営業や販売など接客を行う場合、外貌の醜状障害が
まったくないと考えるのは
現実に即しているとはいえない場合もあります。

 

裁判所の判断は、モデルや俳優などごく一部の職業のみ、
外貌の醜状障害による労働力の逸失を認める傾向にありましたが、
近年は、就職前の子供について、
採用される上に醜状障害が大きなハンディーになると考えられるため、
逸失利益があると考える傾向にあり、また、
労働力の逸失が認められる職業、
職務内容の幅も広がりつつある傾向にあるようです。

 

裁判官次第ということはありますが、
自賠責の形式的審査よりも
大きな障害の等級が認められることもあります。

 

外貌の醜状障害の等級やそれに基づく慰謝料の額などに
不満、疑問を感じる方は弁護士に
ご相談されてみることをおすすめします。

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