黙秘権と供述拒否権の違い

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黙秘権と供述拒否権の違い

黙秘権とは

黙秘権とは、憲法が保障する基本的人権のひとつで、
文字通り黙秘することが認められた権利です。

 

黙秘権は、個人の尊厳を尊重することにあり、
刑事事件の捜査段階ないし取調べにおいて、
強制、拷問など法律上認められない利益の約束、偽計などにより、
被疑者・被告人の意思決定、
意思活動の自由を侵害することは許されず、
任意性のない自白または
任意性に疑いのある自白の証拠能力は否定されます。

 

黙秘権を行使したことに対して、
処罰やその他の法律上の不利益を与えることはできず、
黙秘の事実自体をもって、
事実を不利益に推認することは許されないと判例はしています。

 

供述拒否権とは

「供述拒否権」という言葉がありますが、
黙秘権とは実質的な意味に違いはありません。

 

言葉の使い分け方としては、
黙秘権は、被疑者・被告人が自らの意思で
供述を拒む場合に用いられる言葉で、
供述拒否権は、具体的な供述を求められた場合に、
これを拒む権利としての意味で用いられています。

 

証人には法律上証言する義務が課せられている

なお、証人には法律上証言する義務が課せられ、
正当な理由なく証言を拒むと過料、罰金または拘留に処せられますが、
自己が刑事訴追を受けたり、
有罪判決を受けるおそれのある場合、
近親者が刑事訴追を受けるおそれがあるとき、
業務上の秘密の保護に関するときなどには
証言を拒むことができます。

 

証人のこの権利は黙秘権ではなく証言拒否権と呼ばれます。

 

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